チャ

仕事でおつかれにつき金曜日の夜はチャイを入れる。

疲れすぎてたのか割る前のシナモンを鼻にくっつけてキッチンに立ったまま5分ほど匂いを嗅ぐ。

何かにすがるように思い切り匂いを吸い込み続ける。

子どもに戻りたい願望が奥でふつふつと湧いていて、疲れがたまると隠し切れなくなって、あっなつかし〜の匂いがあると思い切り吸い込んでしまう。

シナモンの他にはもみの木とか。

シナモンももみの木も幼少の時に触れ合ったわけではないけど異様に懐かしい匂いがする。

これはもう生き物単位の懐かしさでは、と思う。

カップは田屋道子さんのもの。

冬のあったかい飲み物に合う〜絵付けされたもの初めて買ったがかわいくて嬉しい。

チャイは生姜もたっぷり入れて飲みました。

日記 ?〜今日

先週

寒くなってきてメルカリで3000円のニットを買って、着てみたらあまりしっくりこなかったので2200円で売った(2200円でしか売れなかった)。

売れた2200円で6冊の本を買った。

わたしが愚かなことをしている間にメルカリが儲かっている。悔しすぎるが、こたつに入りながらホットミルクを飲み、柿を食べ、買った本を読む時間で、全てを端においやって忘れてしまう。

・キャロル パトリシアハイスミス

・掃除婦のための手引き書 ルシアベルリン

・遠い声遠い部屋 トルーマンカポーティ

(なぜかずっと遠い声暗い部屋だと思ってた、河野 一郎の翻訳のものにしてみた)

・夜の樹 トルーマンカポーティ

・見知らぬ乗客 パトリシアハイスミス

・伯爵婦人 蓮實 重彦

 

買って届き始めた本。

キャロルとてもよかった。

元々映画が大好きで何度も見ていたが、原作者のパトリシアハイスミスの映画が上映されるということで、一回小説も読んでみるか、と思い立って買ってみた。主人公の若くて真っ直ぐな気持ちが繊細に書かれていて、この人の小説の中で恋愛小説が異色なのが想像できない(主にサスペンスを書いていてキャロルは同性愛小説なので偽名で出版した)。

なにしろ文章がよすぎたので他のものも読もう、となり追加で見知らぬ乗客を買った。読むのが楽しみ。

 

トルーマンカポーティの夜の樹は短編集で、その中に入っている「ミリアム」という話を柴田元幸編集の文芸誌MONKEYで読んでよかったので買ってみた。2編読んでみて、仄かに暗いトーンや現実と幻想の間をふらふらとするストーリー展開などとても好きだったので、これも読むのが楽しみ。夜の楽しみが増えた。

 

土曜日

朝ごはんを食べ耳鼻科へ。

ひどくならない前に行くえらいやつだ。

土曜日の9時15分の通りには人がいない。まだみんな活動し始める時間じゃないらしい。お店もシャッターが閉まってる。けど、膝くらいの高さまでシャッターが開いてたり、その奥から人が動いたり物を移動させる音が聞こえる。民家の通りも耳をすませば土曜日の準備の音が聞こえるのかもしれない。私はイヤホンでジャカジャカ音楽を聴いていたから気づかなかった。

病院は1時間待った。点鼻薬を多めに出してくれてよかった。

薬局で薬を渡される時に薬の内容を見て、鼻水結構出ますか?どれくらい喉痛いですか?と質問されたり、わ〜これは鼻詰まりだいぶひどいんですね、とか感想を言われるのがなぜかすごく苦手だ。

憂鬱な気持ちで薬局を出て、マスクを外して外の空気を吸って元気になる。

病院と薬局を出ると11時だった。

人がわんさかいて私が病院と薬局にいる間に知らない道になってしまったみたいだった。

人が多いところをこそこそと素早く通り抜けて家に帰る。食器洗剤とか買わなきゃいけなかったけど、また人がいない時間に薬局に行こうと思った。

 

先週でも土曜でもない日

ネギの青い部分を入れたアラビアータを作った。

ネギの繊維感があるし、青い匂いもするけど唐辛子をちょっと多めに入れて美味しくなった。

スルメが好きな人は好きそうな味、というか料理だと思う。自分で食べる分にはとても好きだ。人には振る舞わないかもしれない。

ニラとかにしても美味しいと思う。美味しいと言うより旨いか。

ベースのレシピはもちろん小倉さんのもので、本当に簡単で美味しいし、野菜とか魚とかキノコとか食材自体を好きになる料理だ。

美味しいものが作れるようになった喜びはもちろん、それ以上に適当な日のご飯の底上げができたことが嬉しい。仕事から疲れて帰ってパッと作ったものが美味しいと、自分で思っているより、心と身体が癒されている。

元は恋人と一緒に住んでいたとき、よく彼が夕飯に小倉さんレシピのパスタを作ってくれていた。別に暮らすことになった際、この美味しいパスタを1人で作れるようにならないとまずい!と同居最後の2週間で焦って作れるようになった。これは我ながらいい動きをしていたと思う。来年中には恋人と小倉さんのレストランに行ってパスタを食べてみたい。

 

今日

今日もパスタ。

生活に取り入れられる宝石/仕事が忙しいときの祈りのごはん

器にハマったのは3年前にfutouでセレンのあさんのマグカップを買ったのがきっかけだ。

美味しいものは好きだったけど器について考えたことはなく、futouに行ったのも器を買いに行くというよりも店主の方のTwitterを見ていてなんとなく興味がわいて行ってみたという感じだった。

行ってみたはいいものも、器初心者は何を買えばいいのかよく分からず、とりあえずマグカップだ、、!と思い、マグカップのコーナーを見た。自分の嗜好の傾向も選ぶ基準も全く分からないまま、とりあえず恐る恐る何個か手に取ってみる。分からない、分からないが、分からないなりに何となくピンと来るものがあって、それがセレンのあさんのマグカップだった。昔の土器を思い浮かべるような模様があり、特徴的で馴染みのある見た目ではないはずなのに、なんだか初心者に対する優しさのようなものを感じた。

実際本当に飲み物が飲みやすいように作られていて、初めて家で使った時に、前からここにいたかい、と思うくらい手に馴染んだ。両手で包みたくなるマグカップだ。

大学生の時は関西に住んでおり、卒業後は東京に行くことが決まっていたので今のうちにfutouはもちろん関西の素敵な器屋さんを回ろうと、残りの時間とバイト代を器に注ぎ込んだ。

東京に来てからもたくさんの器屋さんがあって、本当に楽しい。

 

外池素之さんの器、中も外もすごい。

これも外池さん、かわい〜すごい〜

溜まりがたまらない。

お酒が好きな人にプレゼントしたらすごく喜んでくれて嬉しかった。

 

長野大輔さん

日常の料理、なんでも合います。

 

椎猫白魚さん

やわらかいかたちで色の混ざりがかわいくて、ヨーグルトや果物を入れてよく使う。

 

加賀美円さん

かわいさと渋さの同居、、柄の流れと土ぽさが渋い。意外とどんなご飯にも合うのですごく使う。

 

以上、すごく自慢を見てもらってありがとうございました。

光に当てて器を動かすと、隠れていた色がキラキラと浮き出てきて、宝石だ、、と思う。勝手に宝石を蒐集する人たちの気持ちが分かった気になってしまう。

器が好きというと、あまり料理しないから買わないなとよく言われるが、私は料理めんどくさい派の人こそ器はぴったりだと思っている。

コンビニで買ったパンを乗せる、とかでいいのだ。本当に。

すごく美味しくなる。

これは本当に。

むしろ素敵な器にごはんをよそうと、栄養があるかのように錯覚し始めるのでそれを気をつけた方がいいくらいだ。

私は色んな要因が重なって今は料理が好きで、毎日作るようになったが、器にハマり始めた頃は適当なご飯を乗せても食事が楽しくなるのが良くて好きになった。

最近は仕事が妙に忙しく、それでもそんな時こそ栄養を取らねば、と祈りのようにざっくりとした料理を作っている。

 

今週の21時帰りの夜ごはん

蓮根の擦り流しうどん

冷蔵庫の野菜を全てちょっとずついれた汁

汁物を主食にしたいという気持ちで豚肉もたくさん入れた。

蕪は葉っぱまで本当に美味しいので、この季節助かる。

帰宅して手を洗い、即鍋にお湯を沸かし野菜を切ってとりあえずお肉以外全て入れる。煮込み時間は決まってなくて、着替えたり使った食器を洗ったりするのにかかった時間。

柿のコンポート

休日の私からの贈り物だ。

トロトロで美味しい。漬けてるシロップをホットミルクに入れるとほんのり柿の香りがしてそれも美味しい。

 

関係ないけど休日のご飯も、

本当に適当に作ったうどん

これこそお気に入りの器で食べると何でも美味しくなるの代表だと思う。

柿とバジリコのサラダ

料理家の渡辺さん(せせチャンネル)のレシピ

すんごい美味しかった。果物のサラダって美味しい。

YouTubeにあると思うので是非。

友達が遊びにきてくれた時のプリン

プリンは簡単だし手作りが一番美味しいと思う。

甘めに作って少し深煎りのコーヒーと合わせるのが良い。

 

忙しいのが続きそうなので、引き続き栄養のあるものを食べ、ゆっくり過ごそうと思う。

リストアップ

今日はやらないといけないことがいくつかあるので、1日かけて日記を書いてみます。

 

◾️今日やること

・こたつを出す

ふるさと納税の書類だす

・前に風邪で遊びを断ってしまった友だちに連絡する

・挨拶しないといけない人にラインする

・おしごとのしりょうをつくる(いやすぎることはひらがなでかきます)

 

小さい用事もありますが、そうゆうものこそ後回しにしちゃいますよね。

既に1ヶ月ずれこんでいるものもあるので今日こそはやります。

 

9時半、早速ふるさと納税の書類書きます。

めんどうなのとよく分からなかったので、昨年はやらなかったのですが、なぜやらない?!と周りに驚かれ、そういうものなのか...と圧倒されて今年はやってしまいました。

上の世代の人に、返礼品は何にしたの〜と聞かれたので答えると、ええ!と驚かれ、そのまま年収がばれました。そんなに少ないのか...という感じだったので、まじで今はこんなもんですよ...というと、しんみりした感じになりました。これからはみんな支え合って生きていきたいですよね、ほんとうに!

なんか書類書いてて判明したのですが、私はワンストップ申請の対象者ではない!年明けの提出になりそうなので、大事な書類ファイルに書きかけていた紙をまとめて入れました。来年の自分にバトンタッチです。

 

10時、こたつ布団をコインランドリーに持っていきました。

コインランドリーにもよりますが、コインランドリーは読書にとてもいいですよね。

匂いがいいし、ちょっとした座るところがあるし、機械音がずっとウォンウォンなってるし、壁一面ぐるぐる回ってるし、たまに人が入ってきてもみんなすぐに出ていきます。

比較的新しく出来た規模の小さいコインランドリーが個人的にお気に入りです。

水筒に入れたお茶を啜りながら最近新刊がでたMONKEYを読んでいたら、こたつ布団が綺麗になっていました。すごくて嬉しい。

 

家に帰ってこたつを引きました。

まだ電源はつけていないけど、目に入るだけで既にあったかい感じがします。

お昼なのでここで休憩します。

柿です。おいしい。

今年の秋刀魚は庶民の魚ではなくなってしまいましたが、柿はまだ味方のようです。

花屋でバイトしていた頃は、配達先に大きな柿の木が植えてあるお家があって、毎週目黒産の柿を20個ほど頂いていてとても助かりました。流石に食べきれずジャムとかにしてたけど、それも美味しかったなあ。

当時の写真がありました。

最近出回ってる柿は種なしが多いので、種ありの柿見て、庭柿だ〜と思ってました。

種なしの柿が毎年スーパーにたくさん並ぶのなぜって思うけど、毎年調べてません。

 

MONKEYの続き読みます。

トルーマンカポーティの小説を初めて読んだのですが、文章が綺麗で少し暗さがあり、幻想的な状況と現実的な感情が混ざるストーリーと重なってとてもよかったです。遠い声、遠い部屋も早く読んでみたいと思いました。

 

すごく休憩してたらふつうに夕方に近づいてきました。

いつもの私ならこのままダラダラして、そのまま夜になってしまうのですが、この日記をつけてるので、やることやっちゃいます。

 

友だちへの連絡と、挨拶しないといけない人へのラインをしました。

挨拶のラインが1ヶ月ずれこんでいた用事だったので、本当に今日できてよかったです。送れば10分で済むのになぜ...と思うけど、今後も同じことを繰り返すと思うので、諦めて定期的にリストアップを続けていこうと思いました。

 

おしごとのしりょうもつくりました。たのしくなるようにじぶんのしゅみもとりいれつつつくったのでなんとかなりました。

 

終わり!!

こういう日曜日が増えればいいなと思いました。

電源をつけたこたつがあったかくて最高です。

 

 

◾️今からやること

気になってたモツ屋さんに行く!!!

 

久しぶりの居酒屋すごい嬉しいです。

最近は、ハーブだったりスパイスだったり、知らない調理法の知らない国の知らないご飯を色々食べに行ったり、作ったりするのにハマっていた期間だったので、ダイレクトにうま!!!となるあの感じを忘れかけていました。

実家とファミレスのご飯の味しか知らなかった(書いてて思い出したけどこれも最高で、近々この味も思い出しにいきたい)ところからの、大きなワンステップは、確実に四文屋や弐ノ弍(熊本にある)のはずで、居酒屋に行くと毎度メニューを見てワクワクしてしまいます。

 

秋は日が落ちるのが早くて気が滅入りますが、今日みたいな日は居酒屋の灯りが早く灯るようでいいですね〜

夜は思ったより寒そうなので少し着込んで行きます。

それでは良い夕食を!

月とシュークリーム

やっと涼しくなってきたのに、部屋のコバエがなかなかいなくならない。

水回りの対策はなるべくやっているはずなのに、なぜかいなくならない。

窓をずっと開けてるからか、植物を置いてるからか、原因は分からないけどもう諦めることにした。

壁をはう家グモを見て、コバエを食べてくれると思って外に出さずに家に置いてるのに全然食べる気配ないな、と怒りの矛先を向けてみる。

そもそも家グモは本当にコバエを食べてくれるのか。ハエを食べてくれるからクモは家に置いておくのよ、という教えは母からのものだった。この間久しぶりに実家に帰ると、玄関先に蜂の巣を作られていて、母が半袖の部屋着のままで殺虫剤を振り撒いていた。さすがに心配だったので、長袖は着てほしいとお願いすると、これは刺さない蜂だから大丈夫よ、と言った。私にとって蜂は蜂であり、刺す・刺さないで分けたことがなかったので、頑なに長袖を着るのをめんどくさがる母を不服な目で見ながらぶつぶつと小言を言った。刺す蜂か、刺さない蜂かは実際に刺されるまで分からないのではないのか?仮に刺さない蜂だとしても、巣を攻撃されて飛び回る蜂はとても怖かった。

お茶の時間に、去年から同じ場所に蜂の巣を作られ続けているという愚痴と、その流れで、ここ一年の間に違う場所ではあるものの2回も蜂に刺されたという話を母から聞いた。体が心配すぎるし、クモがハエを食べてくれる話も益々あやしくなってきた。

 

窓辺に置いてる蔦の植物が徒長していて気になったため、夜だったけどチョキチョキ切った。風が気持ちよかったので、少し散歩しようと思い外に出る。

夜の公園でシュークリームを食べてると、まるくて少しゴツゴツしていて、やわらかいところが月みたいだと思った。

月は有名な意訳から愛について絡められがちだけど、秋初めの涼しい夜に月を見ながら公園でふたりシュークリームを一緒に食べられたら、確かに愛だと思った。

次は体が少しポワっと浮くような白茶も持ってきて、ゆっくり座りたい。外でのごはんが美味しい季節は嬉しくってこれからたくさん外で食べたり寝たりしたいと思う。

 

いま読んでいる本に、秋の詩が載っていたので引用します。寂しくて落ち着く詩です。孫引き失礼。

 

秋の日(『リルケ詩集』高安国世訳)

主よ、時節がまいりました。夏はまことに偉大でした。

日時計のおもてにあなたの影を置いてください。

そうして平野にさわやかな風を立たせてください。

最後の果実らに、満ち満ちるようにお命じください。

彼らにもう二日だけ南国のような暖かな日をお恵みください。

果実らをすっかりみのらせ、重い葡萄の房に

最後の甘味を昇らせてください。

 

今家を持たぬ者は、もう家を建てることはないでしょう。

今ひとりでいる者は、長くそのままでいるでしょう、

夜ふけて眠らず、本を読み、長い手紙を書き、

そうして並木道を、あなたこなたと

不安げにさまようでしょう、木の葉が風に舞うときに。

(引用:池澤夏樹『詩のなぐさめ』岩波書店)

 

 

串かつの大阪、台湾の京都

新幹線で大阪へと向かっている。夏休み旅行。

 

大阪に住んでいた頃は、新幹線のお供によくとん蝶のおこわを買っていたが、東京出発のちょうどいいお供はまだ見つかっていない。片手で食べれて、移動中の口寂しさを満たし、旅先での食事に響かない食べ物がいいのだけど、なかなか見つからなさそう。

今回はホームの売店に売ってあるチェダーチーズのサンドイッチを買った。

 

新幹線で阿房列車を読むのも乙じゃないですか、なんて思って意気揚々と持ち込んだけど、本と私の旅路を重ね合わせながら読むみたいなことはなく、家で読むのと同じように黙々と楽しく読んだ。

新幹線が速すぎたのかもしれない。

紀行文は旅先で読むよりも、寝る前とか、一日家にこもっている日に読む方が楽しいかもと気づいた。

ながら読書でいうと、最近新しいコインランドリーが出来たおかげで、週末はベッドカバーやカーペットやカーテンを持ち込んでのコインランドリー読書にハマっている。

コインランドリーは明るいし、人はいないし、涼しいし、いい匂いがするし、たくさんの洗濯機がウォンウォンと低い音を規則的に出してて心地いいし、ひと休憩したいときはぐるぐる回る大きい洗濯機の中を見ると気分転換になるので、読書にはとてもいい。

 

大阪に着くと、友達が大阪駅の方に迎えに来てくれた。

私の到着時間より友達が遅れているらしく、エスト前待ち合わせでいい?と言われたので、まあ余裕ですわと思い快諾したけど、すごく迷ったあげく梅田駅地下街を2周したところで無理だと思い諦めて、結局阪急百貨店前まで来てもらった。

これは梅田地下街1周目に、時間に余裕があると思って並んで買った、こころにあまいあんぱんやの黒豆パン。しっとりした黒豆はほんのり甘くて癖になる味で近くに来るとついつい買ってしまう。

百貨店前に着いて友達を待っている間、耳につけていたイヤホンと共にバックの奥にしまった。

 

友達宅に着くと、ちいちゃい黒いポメがお出迎えをしてくれて、「あやぁ、かあいいねえ」とふにゃふにゃ喋りまくる。

何度か会っているけどいまだに上手く話せていない友達の彼とも、犬を介することで楽しく話すことに成功。犬はすごい。

犬と遊びながら、近況を軽く話していると17時近くなってきたので、夕飯を食べに梅田駅の方に移動した。目的地は決まっているので、地下街に直行し、地下街をぐるっと回って松葉に到着。

松葉は立ち飲みの串かつ屋さんで、もちもちの衣にカレー味がついた鶏がすごく美味しい。

ほとんどお酒が飲めないのに大阪初日の串カツで舞い上がり、瓶ビールを注文。

ご飯の後半、一瞬体調がおかしくなり、残りの滞在はお酒を飲まないことを決意。

明るいうちに松葉を出て、帰り道にサーティワンでアイスを買った。

 

 

深夜にアイスを食べながら映画を見ようとなったが、友達と私は映画の趣味が全く違うため、間をとって二人ともそんなに得意じゃないホラー映画を見ることにした。

映画中、二人で犬を触って怖さを紛らわしていたので、怖いシーン毎に犬はとても喜んでいた。

 

二日目は京都。お昼過ぎまで寝ていたため、夕方から夕飯と器屋に行く。

器屋は大阪にもすごく行きたいところがあったが、時間の都合で行けず、残念。とても残念。

京都の器屋さんには、飯碗を買う目的で行った。

ものつきにて、下村淳さんの器を購入。

黒の釉薬が流れていてとても渋い。

黒の器は光に当てると色んな動きが見えるので、暗い時とのギャップが大きくとても愛着が湧く。

飯碗ということで、地に足のついた落ち着いたものが欲しかったのでとても嬉しい。

 

日も落ちて、暑さも和らいできた鴨川。

鴨川に来る前に買った、製造過程がおもちゃみたいな豆乳ドーナツを食べた。

小さくて軽いのでパクパク食べちゃう。

 

夕飯のお店が開店するまで、鴨川でぼうっとした。

坂を下るのが苦手なのか、ずるずる滑りコロコロころげて、川に落ちる鴨がいた。落ちた後すぐに川から顔を出したので安心した。泳ぎは上手みたいだった。

どの川辺に行っても、見たことのないスケートやスケートボードをしてる人が2〜3人はいる気がする。今回は向かいの川辺にスキーのポールみたいなものを持って、颯爽とスカートで滑る人たちがいた。向こう岸はまだ西陽が当たるので眩しかった。

 

隣にいる友達は犬に詳しいらしく、通り過ぎる散歩中の犬を見るたびに犬種の名前をおそらくほとんど無意識に言っていたのだが、あれは〇〇と◇◇のミックスだね、と誰も正解が分からないことを言い出したのでおもしろかった。

 

夕飯は台湾料理の微風台南。

八角が効いたルーローハンも、色んな部位を乗せてくれる唐揚げも、旨みがすごい青菜炒めも、生地がふかふかで中の餡の肉がぷりぷりの焼き饅頭も、シナモンの効いたデザートも、全部美味しい。デザートは温かいぜんざいのようなもので、白玉にジャリジャリと不思議な食感の胡麻が入っていてこれがとても美味しい。

 

3日目も昼過ぎに起きた。スマブラマリオカートを友達宅でやり続け、終電の新幹線で東京に戻った。

窓の景色があまり変わらないので夜の新幹線は好きじゃないが、帰りは早いというのは新幹線にも適用されるのか、あっという間に東京に着いた気がした。

巣作り

小さい頃から動物が巣を作っている映像を見ると妙に親近感があって、なんでかというと、それは私も巣を作るからだった。

 

小学生の時、部屋にあるクッションや座布団を寄せ集めてブランケットを被せ、腕が届く範囲に炭酸のジュースやらコップやらを周りに並べた。巣に入る前にクッションと座布団の真ん中に窪みをつくって、その窪みに体を丸めて入るのだが、ピッタリと体が収まるまでいくらでも体をもぞもぞと動かした。

今だったら、ああここだ、という風に収まると、iPadで映画を見たり、携帯見たり、本読んだり、するんだけど、小学生の私は携帯は持ってないし、本も読まないし、巣を作ったあとは一体何をしていたのかと思う。

 

土曜の9:00になると巣は既に出来上がっていて、これができたらもう休みも完成してる。

ダイニングテーブルでご飯を食べるのに憧れるけど、この習慣があるのでローテーブル(コタツ)から卒業できない。

お金がなくてペラペラのラグしか買えず、さすがに寝転ぶのには心許ないので、これからお金が入るたびに、気に入った小さいラグを買って重ねていこうと思う。

 

今日は買ってからずっと温めていた、柴田元幸さん編集のモンキーを読んでいる。こういうムック本がとても好きで、個人の趣向がバチバチに反映されてるものに触れるのがいい。

雑誌と文学の間の感覚で、カジュアルに読みに入れるところもとってもいい。天気のいい休みの日に窓を開けながら読むのは尚更いい。

 

最近はイタリアンパセリを育て始めて、噂に聞いてはいたが、ハーブの成長の速さに驚いている。イタリアンパセリを育て始めのは、小倉知己さんのパスタ(YouTubeチャンネル)にハマったのがきっかけで、ここ最近は色々なパスタを作って食べていて楽しい。

香草をスーパーで買ってちょっとしたものに使うと、残りがそのまま冷蔵庫の隅でしなれてしまうので、ポットで買うのは結構いいなと思った。夏前にディルと大葉とタイムとミントも育てたい。余っていた鉢が小さいのしかなくて、植え替えたばかりのイタリアンパセリが既に窮屈そうだから、ついでにイタリアンパセリも大きい鉢に植え替えたい。

植物とは喋れないけど、ずっと暮らしてると元気か、元気じゃないか、ということだけは伝わってくるから、薄いコミュニケーションを取れているようで気持ちがいい。あと、油断すると暗い部屋でダラダラダラダラとベッドにいてしまう性格のため、植物のためにカーテンを開けて、空気を入れ替えれるのはとても助かる。

助け合って暮らしていきたい。

 

12:00の巣。飲み物が増えていく。