日記 ?〜今日
先週
寒くなってきてメルカリで3000円のニットを買って、着てみたらあまりしっくりこなかったので2200円で売った(2200円でしか売れなかった)。
売れた2200円で6冊の本を買った。
わたしが愚かなことをしている間にメルカリが儲かっている。悔しすぎるが、こたつに入りながらホットミルクを飲み、柿を食べ、買った本を読む時間で、全てを端においやって忘れてしまう。
・キャロル パトリシアハイスミス
・掃除婦のための手引き書 ルシアベルリン
(なぜかずっと遠い声暗い部屋だと思ってた、河野 一郎の翻訳のものにしてみた)
・見知らぬ乗客 パトリシアハイスミス
・伯爵婦人 蓮實 重彦
買って届き始めた本。
キャロルとてもよかった。
元々映画が大好きで何度も見ていたが、原作者のパトリシアハイスミスの映画が上映されるということで、一回小説も読んでみるか、と思い立って買ってみた。主人公の若くて真っ直ぐな気持ちが繊細に書かれていて、この人の小説の中で恋愛小説が異色なのが想像できない(主にサスペンスを書いていてキャロルは同性愛小説なので偽名で出版した)。
なにしろ文章がよすぎたので他のものも読もう、となり追加で見知らぬ乗客を買った。読むのが楽しみ。
トルーマンカポーティの夜の樹は短編集で、その中に入っている「ミリアム」という話を柴田元幸編集の文芸誌MONKEYで読んでよかったので買ってみた。2編読んでみて、仄かに暗いトーンや現実と幻想の間をふらふらとするストーリー展開などとても好きだったので、これも読むのが楽しみ。夜の楽しみが増えた。
土曜日
朝ごはんを食べ耳鼻科へ。
ひどくならない前に行くえらいやつだ。
土曜日の9時15分の通りには人がいない。まだみんな活動し始める時間じゃないらしい。お店もシャッターが閉まってる。けど、膝くらいの高さまでシャッターが開いてたり、その奥から人が動いたり物を移動させる音が聞こえる。民家の通りも耳をすませば土曜日の準備の音が聞こえるのかもしれない。私はイヤホンでジャカジャカ音楽を聴いていたから気づかなかった。
病院は1時間待った。点鼻薬を多めに出してくれてよかった。
薬局で薬を渡される時に薬の内容を見て、鼻水結構出ますか?どれくらい喉痛いですか?と質問されたり、わ〜これは鼻詰まりだいぶひどいんですね、とか感想を言われるのがなぜかすごく苦手だ。
憂鬱な気持ちで薬局を出て、マスクを外して外の空気を吸って元気になる。
病院と薬局を出ると11時だった。
人がわんさかいて私が病院と薬局にいる間に知らない道になってしまったみたいだった。
人が多いところをこそこそと素早く通り抜けて家に帰る。食器洗剤とか買わなきゃいけなかったけど、また人がいない時間に薬局に行こうと思った。
先週でも土曜でもない日
ネギの青い部分を入れたアラビアータを作った。
ネギの繊維感があるし、青い匂いもするけど唐辛子をちょっと多めに入れて美味しくなった。
スルメが好きな人は好きそうな味、というか料理だと思う。自分で食べる分にはとても好きだ。人には振る舞わないかもしれない。
ニラとかにしても美味しいと思う。美味しいと言うより旨いか。
ベースのレシピはもちろん小倉さんのもので、本当に簡単で美味しいし、野菜とか魚とかキノコとか食材自体を好きになる料理だ。
美味しいものが作れるようになった喜びはもちろん、それ以上に適当な日のご飯の底上げができたことが嬉しい。仕事から疲れて帰ってパッと作ったものが美味しいと、自分で思っているより、心と身体が癒されている。
元は恋人と一緒に住んでいたとき、よく彼が夕飯に小倉さんレシピのパスタを作ってくれていた。別に暮らすことになった際、この美味しいパスタを1人で作れるようにならないとまずい!と同居最後の2週間で焦って作れるようになった。これは我ながらいい動きをしていたと思う。来年中には恋人と小倉さんのレストランに行ってパスタを食べてみたい。
今日
今日もパスタ。