巣作り

小さい頃から動物が巣を作っている映像を見ると妙に親近感があって、なんでかというと、それは私も巣を作るからだった。

 

小学生の時、部屋にあるクッションや座布団を寄せ集めてブランケットを被せ、腕が届く範囲に炭酸のジュースやらコップやらを周りに並べた。巣に入る前にクッションと座布団の真ん中に窪みをつくって、その窪みに体を丸めて入るのだが、ピッタリと体が収まるまでいくらでも体をもぞもぞと動かした。

今だったら、ああここだ、という風に収まると、iPadで映画を見たり、携帯見たり、本読んだり、するんだけど、小学生の私は携帯は持ってないし、本も読まないし、巣を作ったあとは一体何をしていたのかと思う。

 

土曜の9:00になると巣は既に出来上がっていて、これができたらもう休みも完成してる。

ダイニングテーブルでご飯を食べるのに憧れるけど、この習慣があるのでローテーブル(コタツ)から卒業できない。

お金がなくてペラペラのラグしか買えず、さすがに寝転ぶのには心許ないので、これからお金が入るたびに、気に入った小さいラグを買って重ねていこうと思う。

 

今日は買ってからずっと温めていた、柴田元幸さん編集のモンキーを読んでいる。こういうムック本がとても好きで、個人の趣向がバチバチに反映されてるものに触れるのがいい。

雑誌と文学の間の感覚で、カジュアルに読みに入れるところもとってもいい。天気のいい休みの日に窓を開けながら読むのは尚更いい。

 

最近はイタリアンパセリを育て始めて、噂に聞いてはいたが、ハーブの成長の速さに驚いている。イタリアンパセリを育て始めのは、小倉知己さんのパスタ(YouTubeチャンネル)にハマったのがきっかけで、ここ最近は色々なパスタを作って食べていて楽しい。

香草をスーパーで買ってちょっとしたものに使うと、残りがそのまま冷蔵庫の隅でしなれてしまうので、ポットで買うのは結構いいなと思った。夏前にディルと大葉とタイムとミントも育てたい。余っていた鉢が小さいのしかなくて、植え替えたばかりのイタリアンパセリが既に窮屈そうだから、ついでにイタリアンパセリも大きい鉢に植え替えたい。

植物とは喋れないけど、ずっと暮らしてると元気か、元気じゃないか、ということだけは伝わってくるから、薄いコミュニケーションを取れているようで気持ちがいい。あと、油断すると暗い部屋でダラダラダラダラとベッドにいてしまう性格のため、植物のためにカーテンを開けて、空気を入れ替えれるのはとても助かる。

助け合って暮らしていきたい。

 

12:00の巣。飲み物が増えていく。